楽しいハイキングを守るために。
本当に必要な「熊対策」
近年、尾瀬や上高地など人気の山域でも熊の目撃情報が急増中。「人が多いから大丈夫」は昔の話です。安全にハイキングを楽しむための必須知識をまとめました。
知っておきたい、日本の熊事情
ツキノワグマ
本州・四国に生息。尾瀬、軽井沢、日本アルプスなど人気の山域にも多く潜んでいます。食べ物を求めて人里や登山道に現れるケースが増加中。
ヒグマ
北海道に生息する日本最大の陸生動物。知床や大雪山系のほか、札幌市近郊でも目撃されています。力が非常に強く、遭遇時の危険度は極大です。
「山奥だけの話」ではありません
最近は整備されたハイキングコースやキャンプ場での遭遇が急増しています。「どこに行っても出会う可能性がある」と考えて備えることが大切です。
事前の情報収集が命を守ります
お出かけ前に、目的地の最新の出没状況を必ず確認しましょう。
もし熊と出会ってしまったら…
熊の身体能力は、私たちの想像をはるかに超えています。
驚異的な腕力
軽く振り払われただけでも、重大なケガにつながります。
意外なほど素早い
時速40km以上で走ります。背中を見せて逃げるのは絶対にNGです。
犬以上の嗅覚
何キロも先からお弁当やゴミの匂いを嗅ぎつけます。
読めない行動
特に子連れの母熊は非常に攻撃的。突発的に襲いかかってくることもあります。
⚠️ 熊鈴やラジオだけでは安心できません
最近は人間の存在や音にすっかり慣れてしまった「新世代の熊」が増えています。音に興味を持って近づいてくる個体もいるほどです。
音を出して歩くことは依然として大切ですが、それ「だけ」では安全を確保できません。直接的な防衛手段を持ち歩くことが不可欠です。
最後の切り札「熊撃退スプレー」
いざという時、自分の身を守る最も有効な手段です。お守り代わりに必ず携行しましょう。
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離れた場所から撃退 熊が接近する前(約3~8m)に強力なカプサイシン成分を噴射します。
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熊を無闇に傷つけない 一時的に強烈な刺激を与え、私たちが逃げ出すための時間を稼ぎます。
ネックになるのは「価格」と「使用期限」
購入すると1本10,000円〜15,000円と高価です。さらにガス圧維持のため約3〜4年の「使用期限」があり、定期的な買い替えが必要です。
「年に数回しか行かない」「今回の旅行だけ」という方には、コスパが悪いのが現状です。
飛行機には持ち込めないので要注意!
遠方へお出かけの方は特に気をつけてください
熊撃退スプレーは、飛行機での運送(機内持ち込み・預け荷物ともに)が例外なく禁止されています。空港で没収されるケースが多発しています。
できないこと
- ・機内への持ち込み
- ・カウンターでの預け入れ
- ※国内線・国際線ともに一切NG
どうすればいい?
- ・現地調達: 到着後に店舗で購入する
- ・現地レンタル: 必要な期間だけ手軽に借りる(おすすめ!)